舞台は薄明のよう…
舞台美術 西島加寿子
本来、人形劇はファンタジーを得意とする。成り立ち自体がそのものだ。だがこの「薄明の朝食」の作品を思う時、ファンタジー性は押し込められる。描かれていく7年後は子ども達が夢の持てる未来ではない。そして、何が本来の姿で何が虚構なのかさえわからない世界だ。けれど、確かに家族は朝食を食べていた。明るい1日(イチニチ)が始まることを思い描いて…。舞台を創っていく出発点でもある。どうか子ども達の未来が明るく幸せでありますよう願いつつ。
本来、人形劇はファンタジーを得意とする。成り立ち自体がそのものだ。だがこの「薄明の朝食」の作品を思う時、ファンタジー性は押し込められる。描かれていく7年後は子ども達が夢の持てる未来ではない。そして、何が本来の姿で何が虚構なのかさえわからない世界だ。けれど、確かに家族は朝食を食べていた。明るい1日(イチニチ)が始まることを思い描いて…。舞台を創っていく出発点でもある。どうか子ども達の未来が明るく幸せでありますよう願いつつ。