無機質な人形たちで

東口 次登(脚色、演出

モドカシイ想い

永島梨枝子(人形美術)

舞台は薄明のよう

西島加寿子(舞台美術)

2020年 東京と福島

一ノ瀬季生(音楽)

ディックの幻視した悪夢、そして
現代の悪夢

西浦英司(ライター)

ささやかな日常を続けていく為に

日高真紅(日本SF作家クラブ会員)

出演者のことば (1)

出演者のことば (2)

もう一つのディック幻想人形劇の世界
「地図にない町」

 

助成:文化芸術振興費補助金(トップレベルの舞台芸術創造事業)
平成25年度(第68回)文化庁芸術祭参加公演
2013年大阪新劇フェスティバル参加作品
後援:大阪府・大阪市・大阪市教育委員会


ごあいさつ

 今年は、SF作家フィリップ・K・ディックの作品に、挑戦しました。
「薄明の朝食」はハヤカワ文庫にある幻想短編集「地図にない町」に収められている短編です。
 この作品が日本で出版されたのは1976年ですが、話の世界はまさに今、2013年を生きる私たちに向かって発せられている気がしています。
 「もっとよく眼を開いておけばよかったんだ。こんなに手遅れにならないうちに」という最後のセリフを、これ以上不幸なことが起こらないために、後に続く人たちによりよい社会を手渡すために、私たちはどう受け止めたらいいのかを考えさせられています。
 こんな事なども人形劇の痛快さを楽しみながら考えていただければと思っています。
 本日はありがとうございました。

 

            2013年10月  人形劇団クラルテ一同