暗いやみの中 声だけで知りあった
  明るい光の中 声はヤギとオオカミだった
   二人は 友情を誓った
    友情を続けるためには 仲間との戦いもあり
     己の欲望にも 勝たなければならなかった

           二人は永遠の友情のために歩き始めた

原作/きむら ゆういち
        (講談社刊)
脚色/東口 次登
演出/三木 孝信
美術/西島加寿子
音楽/一ノ瀬季生
照明/永山 康英
制作/中山美津子
2013年    
2月3日(日) 神戸市立灘区民センター  14:00開演
2月24日(日) クレオ大阪西ホール 14:00開演
3月3日(日) 宝塚ソリオホール 14:00開演
クラルテに期待!
きむら ゆういち(原作)

 ボクは学生時代、人形アニメをクラブで作ったことがあり、NHKの「おかあさんといっしょ」のブレーン時代には、ガラクタ人形劇の人形作りのアイデアを出し、手作り人形劇の本も何冊か作ったことがあります。ですから人形劇はやったことがないかわりにいろんな形で接してきました。それはとりもなおさずボクが人形劇に関心があるという証しです。そこに今度は“あらしのよるに”を人形劇として上演したいという話が来た訳です。
 そもそも“あらしのよるに”は ’94年に第一巻が発行されて以来、数多く公演許可の申し込みが来てそれも朗読や劇やアニメ化や影絵やテレビ・ラジオなど実に様々なところからでした。しかし不思議なことに人形劇は今回がはじめてのことなのです。
 さて、ボクは、人形劇団クラルテが、この“あらしのよるに”をどんな風な人形劇にしあげるのか今からとっても楽しみです。公開のあかつきにはぜひ会場にかけつけ原作者というより観客の一人としてこの人形劇を楽しみたいと、今からぞくぞくしています。


木村 裕一氏のプロフィール

多摩美術大学卒業。造形教育の指導、短大講師、幼児番組のブレーンなどを経て、現在、絵本、童話の創作、戯曲、コミックの原作など広く活躍。著書は300冊以上にのぼり、数々のロングセラーは国内外のこどもたちに読み継がれている。


「あらしのよるに」について

1994年 「あらしのよるに」初版発行
1995年 第26回講談社出版文化賞絵本賞受賞
第42回産経児童出版文化賞、JR賞受賞、日本図書館協会選定図書に選ばれる
1996年 NHKラジオで放送
ドイツ・ミュンヘン国立図書館選定図書に選ばれる
1997年 第19回よい絵本に選ばれる
1998年 イタリア・サラ−二社より発行(イラスト/シモーナ・ムラツァーニ)
1999年 LEGA AMBIENTE(環境同盟)の最優秀図書に選ばれる
2000〜2003年 光村図書より小学校4年生の国語の教科書に採用される
2003年 講談社インターナショナルより英語版発行
NHK『テレビ絵本』にて、中村獅童(声)で放送
2004年 遠流出版事業より台湾版(中国語版)発行
2005年より 光村図書のどうとくの本に採用
2005年より 東京書籍(4年生用)の国語に採用
その他各地方の「推薦図書」「課題図書」に選ばれる