演出と脚色について
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君に見せたかった満月
演出/三木 孝信 嵐の夜に一匹のヤギとオオカミが相手を仲間と勘違いして意気投合してしまった。次の日、お互いの正体を知ったニ匹は悲鳴を上げることもなく、ぺロリと食べてしまうこともなかった。おまけにオオカミのガブはどうしてもポロポロヶ丘から見上げる満月をヤギのメイに見せたかった。いや、ふたりして一緒に見たかった。その満月はオオカミの宝物だったのだろう。宝物を分かち合った二匹の心は満月の光りのように明るく温かだった。
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絶対に消えない友だち
脚色/東口 次登 世界の平和を目指して、友情(友好)の握手を交わした国々が、突然、握手を忘れて戦い始める。人間はなんと忘れっぽい生き物だろう。 |