小さな花から生まれた女の子の愛とやさしさが、冬に春を呼ぶ、人形劇のファンタジー
原作 | アンデルセン |
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作 | アレクサンドラ・ブルシティン |
訳 | 渡辺元 |
上演脚本 | 松本則子 |
演出 | 奥洞昇 |
美術 | 永島梨枝子 |
音楽 | 茨木新平 |
演奏 | 音登夢(ヴァイオリン・チェロ) |
照明 | 永山康英 |
舞台監督 | 梶川唱太 |
制作 | 松澤美保 |
写真 | 田嶋哲 |
クラルテが「真冬に春がやってきた」を初めて上演したのは僕の産まれるもっと前でした。そして今、また新たにこの人形劇を皆さんに届けたいと思うのは、この物語の中に“時代が変わっても決して変わらない大切なもの”があるからです。真に愛され真に愛する事がこんなにも勇気を生み優しさを生み、そして生きる力を生むという事。
小さな小さな女の子が大きな大きな奇跡を起こす物語、その小さな目線から見える世界を美しい舞台と人形でお届けします。そして“愛”を、人形劇のファンタジーいっぱいに込めて。
ものがたり
アンデルセンの『親指姫』を元にソビエトで生まれた壮大な人形劇
わたしは、花から生まれた女の子。お姉さんは「おやゆびちゃん」とよんでくれました。
いじわるな黒猫に追いかけられ窓からとび出してガマにさらわれてしまいます。
でも、チョウチョとサカナがわたしを助けてくれました。
やがて森に秋がきて、木の葉が散りはじめました。
そして、冬になり、あたり一面真っ白な雪でおおわれて…
おやゆびちゃんがつづる勇気とやさしさ、心あたたまるものがたり。