大きな月が高く昇る夜、夢を見るのが大好きなカマキリがいました。 カマキリは月に乗ってみたいと、大きな月を捕まえようとしました。 しかし、月は捕まえられません。「月がどこに沈んでいくか見ていてやろう!」 カマキリは池に映る月を見つけます。でも、月はカマキリを載せてはくれません。 「えーい!」カマキリは、池に向かって石を投げます。 月はきらきらとしぶきを散らしながら消えていきました・・・。
小さな虫たちのお話です。「ずんずん、ずんぐり」と、ずんぐりイモムシ。 「ブーンブンブン」あーいそがしい、とダイクバチ。 「うんとこ、うんとこ」とアリの大軍。 「シッシッシ!」あっちへお行き、とクモ。 小さな虫たちはたくさん暮らしています。 ずんぐりイモムシは、自分のずんぐりむっくりが少し気になりますが・・・。
「カマキリと月」は、アフリカン・ポリフォニーという独特の歌声にのせて、 また「ずんぐりイモムシの夢」では、かわいらしい木彫りの虫たちが多数登場して、 広い大地にすむ小さな生命の歌を表現します。