第14回アースデイ・小豆島で人形劇を上演
2005年
12月4日

記事は小豆島環境と健康を考える会ニュースから転載です


開会のご挨拶の冨田忠孝氏(会の代表)

巣箱の取り付けに挑戦する西村。

「さんびきのくまさん」(撮影;富田氏)

★クラルテの西村和子さん、一ノ瀬季生さんによる人形劇は、13:00から。

 旧6年生の教室は、農業用のポリエチレンシートで暗くして、森のセットが持ち込まれ、人形劇の劇場に変身。つぎつぎ子ども達が参加したので、参加者数ははっきりしないが、約70名。
 バイオリンやリコーダー、ドラムの生演奏入りの上に、声の異なる人形が何人(匹)も登場するし、とても二人で演じているとは思えないすぱらしいものでした。
 子どもはもちろん、大人まで食い入るように見つめていました。子どもたちの笑い声や素直な反応がすてきでした。

 後方からばかりでなく、舞台側からも写真をとりたかった。
 鬼さんと握手して満足顔の子も、シャイで出来なかった子もいました。「また見たい」「毎年子どもたちに見せられないかな」という声が聞こえてきます。片付けは大勢の方が手伝ってくれたお蔭で、雨が降りだすまでにクラルテの車に積み込めました。
 ありがとうございました。片付けてから写真をとることを思い出して、おそまきながら一枚。

人形劇上演後、記念撮影です。(撮影;富田氏)

第14回アースデイ・小豆島は予定通り12月4日(日)実施しました。記録;富田

★朝9時 旧大鐸小学校運動場に集まって探鳥会に出発したのは約25名。小学校から殿川沿いに肥土山八幡宮まで。山本さん、片山さんがリーダーとなって行なわれました。

 巣箱かけは4個の巣箱(前以て麻縄が切れたり、壊れたりして、落ちた巣箱を拾い、山本英樹さんが修繕し、熱湯をかけてダニなどを殺しておいてくれました。巣箱拾いに行ったとき、落ちていた巣箱には、ほとんど古い巣が入っていて、小鳥たちがよく利用しているのがわかり、感心しました。旧大鐸小学校の6年生が毎年巣箱かけをして来たそうです。廃校になっても、なんとかこんな活動が続くといいなと思います)を八幡宮のもりにかけました。とても寒く、鳥の姿はあまり見えなかったけど、ウグイスの舌打ちのような地鳴きをはじめて知ったと言う人もあり、寒かったけどよかったそうです。

★環境講演会は10:30から約40名が参加。小豆高座看護学院の学生さんたちの参加で平均年令がぐっと若返り、講師の植村先生も参加した熟年者も心なしかうれしそうでした。先生は松枯れ対策の農薬空中散布を止めたいと四苦八苦していた頃、実状を科学的によく調査し、法律を知り、それを持って行政と交渉することを教えて下さった方です。必ず現場を見て考える方です。実際に農薬の測定も無償でして下さいました。後で薬品代だけ少々お送りしただけ。土庄町と池田町は1990年、内海町は翌年、県下で先駆けて空中散布が中止となったのは、小豆島環境と健康を考える会に参集して、調査したり島中の人たちに働き掛けた会員の皆さんと植村先生の適切な助言と協力の成果です。定年退官され天草本渡市に帰郷された植村さんは、地域の人たちと勉強会を続け、天草の海を考える会代表として、環境保全の活動を行なっておられます。やはり科学的な調査に基づいて、行政と話し合われ、政策に環境保全を組み込んで行かれている様子をお聞きすることができました。

要約すると「減り続けるアサリの漁獲高回復のための実験。姫戸ダムは調査して行政と折衝、とりつけ道路まで出来ていたが取り止めになったこと。砂浜がきれいで、ウミサボテンが群生する海岸に階段状護岸、海水浴場造成の計画に対し、潮流計で、潮流が早すぎることを示し、海水浴場としては危険、生物観察案内板の設置など別の利用法を提案した等。姫戸ダムは山が狭まった所、扇の要の位置に短い堰堤。それでも地盤調査の不備がもとで、中止になった。新内海ダムは扇の先端部に400mもの長い堰堤の計画。この地形から考えるとこの辺りは寒霞渓の山が崩れてできた堆積物でできていると思われ土台は不安定ではないか。地質の調査を検討する必要がある。」はじめてアースデイに参加した方が「自分は同じ内海町の粟地ダム作りに参加した。あそこも礫で出来ていてどうかと思った。こんな所でなく、小豆島の北側なら産廃など持ち込まなければまだダムを作るところがあると話された。また地盤強化剤を注入する話がでたが、それは溶けだすと高分子物質にくわしい植村先生が言われた。私が思ったことはあまりにも同様なことが小豆島でも起っている。アサリも、ダムも、階段状護岸も。新内海ダム計画も姫戸ダム同様、洪水対策と水遠水確保目的が同じ。人口減少、産業生産額減少。吉田ダム完成以後は水不足はない。同じ町の別の水系での災害を偽ってまでダムの必要性が言われたり。いろいろな経験を持つ人が話し合えばよい結論がでてくるとダム作りに加わった人の話をきいて思いました。遠路、先生に来ていただいて、また、あきらめずに、こつこつ高の環境とこれからの子どもたちのことを思って、できることをやって行こうと元気をもらいました。学生さん達も寒かったもののよい体験ができたと語ってくれました。

★お昼の豚汁はとてもおいしくて、体が温まりました。みそや野菜を提供して下さった内海ダムの下の森こうじ屋さん、50人前の豚汁を作って下さった山本菜穂子さんに感謝です。おわん、はし、水筒を自分で持って来てくれた方、ごみ減量へのご協力、ありがとうございました。