ディジュリデゥを演奏する
一ノ瀬季生
オーストラリアの先住民であるアボリジニの聖なる楽器ディジュリデゥを所々につかう。今日の日本人の耳にはかなり違和感があると思われるこのユーカリの幹でできた楽器の音は、自然とか宇宙とかいうもの、人間の力ではどうしてもままならない何かが存在することを、我々に語ってくれているように感じられる。
この響きの上に繰り出すメロディーは、古の東地中海からアナトリアの風をイメージしたもの。さて、この風に乗って近松は今、またこれからどこを旅するのか・・・。
(パンフレットから)